世界中で起こっているサッカーバブルの全貌を解き明かす。
サッカー界を「異様」とさせた億万長者たちの正体を、英国人ジャーナリストが徹底取材!
チェルシー、アーセナル、マンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティなど、
プレミアリーグを中心に金満オーナーが君臨している。
彼らの存在は、中国の国家的政策も相まって、昨今の移籍金の高騰などを引き起こし、サッカー界を大きく変えてしまった。
本書は、そんな得体の知れない億万長者たちを論じている。
母国を訪れ、足跡をたどり、彼らの素性・背景を解き明かす――。
精力的な取材に基づき、億万長者オーナーたちの政治・経済・社会的な背景、
そしてクラブを手中に収めていく経緯・影響、今後予想されるシナリオ、ワールドカップの招致疑惑についても言及している。
スポーツビジネスの現状、サッカーバブルの全貌を分析した決定版である。
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<序章より一部抜粋>
本著「億万長者サッカークラブ」は、サッカー界の内部事情を論じた本ではない。
だが、その話題には当然のように触れている。
また本書は、いわゆる「サッカービジネス」も論じていないものの、サッカービジネスを動かす、新たな支配者たちを論じている。
サッカー界を動かす、スーパーリッチなオーナーたち。一体、これらの人物は何者なのだろうか。
彼らはどこで、そしていかにして巨万の富を築き上げ、20万ポンドもの週給を、サッカー選手にポンと支払えるようになったのか。
さらには最も根本的で、謎に包まれたテーマがある。
そもそも彼らはなぜ、その巨万の富を、サッカー界につぎ込もうなどと思ったのか?
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