「不思議と何回も読み返したくなる、芸術作品のような漫画」
————ミュージシャン・岡村靖幸————ミュージシャン・岡村靖幸「同時代に大橋裕之という稀有な存在がいることが本当に嬉しい」
————芸人・又吉直樹
唯一無二のセンスと圧倒的な表現力で彷徨える人たちの人生に光を照らしてきた孤高の漫画家、大橋裕之。2011年から始まった『モーニング・ツー』(講談社)連載当時から独特の世界観でファンはもちろん、著名な漫画家、ミュージシャン、俳優、芸人、映画監督をトリコにし続けた傑作短編集が単行本未収録作、描き下ろし作を加えて増補完全版として上・下巻同時発売で復活。
スパイが苦手なスパイ学校の先生、超能力は使えないけど超能力を愛する気持ちだけは誰にも負けない超能力研究部の女子、下手くそなのに自信満々なパントマイマー……冴えなくて愛おしい登場人物が大きな失望と小さな希望を胸に今日も静かに歩む。ひとつの町を舞台に不器用だけれど精一杯生きている住人たちが織り成す数奇な群像劇。読んでいる人の明日への絶望が失望程度に代わる、純漫画の金字塔、ここに完結です。
そんな名作『シティライツ』創作の頃と、「復活」した意味に迫ります。大橋裕之さんの『シティライツ』の日々と、今現在の大橋裕之さんから見る『シティライツ』について伺って参ります。