Jリーガーのセカンドキャリアは、なぜかくも厳しいのか?
月給5万円のJリーガーから住所不定の元祖天才まで、
現役時代もハードで、引退後もハードなサッカー選手の生きざまを
講談社ノンフィクション賞のジャーナリスト・大泉実成が追う。
Jリーガーは本当に夢のある職業なのか?
職業「サッカー選手」と引退後の実態を徹底取材で明らかにする。
J3まで拡大し、すそ野を広げているJリーグだが、
プロとは思えない待遇の選手も存在するなど、格差や闇も広がっている。
大半の選手が二十代で引退するなか、セカンドキャリアではさらに厳しい現実が待っている。
25周年のJリーグ、職業としてのJリーガーを問う。
挫折と苦悩の果てに、彼らは何を思うのか。
フットボール批評の人気連載に大幅に加筆した
サッカー選手の実像を浮き彫りにする骨太ノンフィクションの完成――。
★★本書のおもな内容★★
引退したサッカー選手たちの第二の人生はバラ色か、それとも……
●現役Jリーガーのリアル 月給5万円のJリーガーはなぜ生まれるのか?
●指導者という生き方 引退後に待ち受ける現実
●安永聡太郎 スペインでの指導者武者修行の先に見えたリアル
●森崎嘉之 高校サッカーのスターは、車のディーラーから再びサッカー界に
●西村卓朗(水戸ホーリーホック強化部長) 新進GMが見たサッカー界の現状と新しい風
●岡野雅行(ガイナーレ鳥取GM) 野人、サッカー界の現実に吠える
●礒貝洋光 破天荒に生きる風来坊がたどり着いたアウトな境地 …ほか
大泉実成(おおいずみ・みつなり)
1961年東京生まれ、茨城育ち。ノンフィクション作家。
1989年、処女作『説得―エホバの証人と輸血拒否事件』で講談社ノンフィクション賞受賞。
主な著書に、『麻原彰晃を信じる人びと』(洋泉社)、
『庵野秀明スキゾ・エヴァンゲリオン』『消えたマンガ家』(太田出版)、『萌えの研究』(講談社)、
『Hard After Hard かつて絶望を味わったJリーガーたちの物語』(カンゼン)、
『オタクとは何か?』(草思社)など。漫画家・水木しげるとの共著も多数。