子どもの心を開く大人の向き合い方
約40年にわたり、居場所のない子どもたちに手料理を作り続ける、 広島のばっちゃんから心に効くメッセージ
著者 |
中本 忠子
著
|
ジャンル |
文芸
> ノンフィクション
|
出版年月日 |
2017/12/13 |
ISBN |
9784862554376 |
判型・ページ数 |
四六・192ページ |
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2017年1月7日放送 NHKスペシャル
「ばっちゃん~子どもたちが立ち直る居場所~」
などTV放送で大反響!
2016年吉川英治文化賞、2017年に第26回ペスタロッチー教育賞を受賞。
子どもは信頼できる大人を見抜いている
子育てや親子関係に悩むあなたへ
約40年にわたり、居場所のない子どもたちに手料理を作り続ける、
広島のばっちゃんから心に効くメッセージ
(著者より)
「保護司になりませんか」
「学校では抱えきれない子を、少しめんどうみてもらえませんか」
そんなふうに頼まれるまま、これまでたくさんの子どもたちを受け入れ、ご飯を食べさせてきました。
そして、うちに来てご飯を食べた子が、
「自分よりも不幸な子がいるから、この子にもご飯を食べさせちゃって」
とたくさんの友だちを連れてきて、この会が大きくなりました。
人に「助けて」と言われて、ほっとかれないのが私なのです。
本にしませんか、とのお話を受け、子どもたち、さらにその親たちと関わる活動のなかで
少しずつ学ばせてもらってきたことを一冊にまとめました。
この本が、子どもたちを助けたい、力になりたいと思っているすべての方にとり、
少しでもお役に立つことがあればと願っています。
第1章 "お腹がすく"に、休みはない ――毎日のご飯が一番大事
"お腹がすく"に、休みはない
お腹がすかないように弁当を持たせる
お腹が減るから、悪さをする
電車賃もない子どもたち。お金は一切とらない
何日も食べていない子は、最初の日はおかゆと昔ながらの梅干しでがまんさせる
子どもたちの食品アレルギーには細心の注意を払う
好き嫌いは直らない
はしを持てない子どもたち
やっぱり手作りの味がいちばん
子どもが好む味付けに
おかずは一人ひとりに取り分けて
料理は習うより慣れろ。おいしければそれでいい
39年間食事を出し続け、食中毒は一度もなし
料理好きは祖母、母ゆずり
第2章 嘘のない心は必ず通い合う ――私の子どもとの接しかたのルール
子どもたちにはあれこれ聞かない
指導よりもまず共感
「同情するよりも共感し、理解をしてほしい」
お世辞は嫌われる
「関心」を持つことから始める
なぜか子どもは信頼できる大人を見抜いている
子どもを信じることこそが特効薬になる
子どもは一人ひとり違う。それぞれの対応を考える
言葉が出てこない子どもたち
嘘をつかない、時間を守る、近所の人にあいさつをする
子どもとの約束を守る
洗濯を教える
叱るときには短く。人前では言わない
最初から子どものことを否定しない
愚痴を言っても、言わせておく
「一緒にやろう」が人の心を動かす
ものごとは善悪ではなく損得で教える
心配する、がっかりする、は子どもを信じていないから
子どもたちに期待はしない
「なんとかしてあげたい! 」のおせっかいおばさんにはなりたくない
第3章 人生簡単に生きられる人より延長戦をしてでもがんばる人のほうが好き
子どもはどんな親であっても親のすることをよく見ている
負の連鎖を断ち切るためにできること
難しい相手でも、時間をかけて説得すれば、いつかわかってもらえる
どんな人も拒否はしない
孤独はいけない。できるだけ人と関わること
好きな人を作りなさい
人生寄り道した人ほど、あったかい
社会に貢献すれば孤立しない
子どもの環境を変えるには地域の力が必要
地域で温かい目で見守って声をかけてほしい
子どもから教わり、保護者から教わった
忘れることのできる人が次のステージに進む
第4章 誰かを守ってあげようとしたら、自分自身強くなる
批判されることは逆に子どもを守るためのエネルギーになる
子どもたちに「助けて! 」と言われた経験のない人にはわからない
「怖い」と思うならやってはいけない
ボランティアは感謝、感動、関心。そして謙虚が大事
ボランティアの前に、自分の城をまずきちっと守ってほしい
家でふろで、じゅうぶん幸せ
自分がいやになったとき。私のストレス解消法
甘えの気持ちがあったら、自分が弱くなる
欲を捨ててごらん
お金を貯め込む気は、さらさらない
不思議と悪いことは思い出さない
今、かつての不良少年たちが今の会を支えてくれている
一度交わった縁はずっと大事にしたい