それでも「美談」になる高校サッカーの非常識

理不尽な指導はなぜなくならないのか?

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著者 加部 究
ジャンル スポーツ  > サッカー
出版年月日 2013/12/03
書店発売日 2013/11/23
ISBN 9784862552181
判型・ページ数 四六・232ページ
定価 1,760円(税込)

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内容紹介
目次

高校サッカーの現場を丹念な取材によってその実情、問題の背景をあぶり出すとともに、新風を吹き込む指導者の実例も挙げながら育成のあるべき姿も照らし出す、高校サッカーに関わるすべての人、必読の一冊。

「楽しむ」ことが悪になる部活スポーツに未来はない!
指導者による体罰という名の暴力、執拗なしごき、非合理的な練習、放置される部員同士のイジメ、公式戦に出られない大量の補欠部員……
「涙のロッカールーム」「日本代表選手を育てた」に象徴される「美談」の数よりはるかに多くの「犠牲者」が存在する高校サッカー。

理不尽な指導はなぜなくらないのか?
なぜいつまでたっても真の「プレーヤーズ・ファースト」が浸透しないのか?

勝利至上主義、ひと握りの栄光の陰で、部活でサッカーを嫌いになったり、燃え尽きてしまったりする子どもを多く生み出すことが本当に日本のサッカーのためになるのか――。

●第1章 暗闇 高校サッカーの不都合な真実
大成した選手の陰で多くの犠牲者が出ている/ピッチを往復して選手を殴り続けた“名将”/選手権優勝メンバーにも燃え尽きた子は多い/ブランド志向で伝統校に入るも3年間試合出場ゼロ/「質」より「量」の非合理的な練習で怪我人続出…etc

●第2章 葛藤 指導者たちが抱えるジレンマ
スパルタ式の鬼監督が抱えていた葛藤/部員が辞めないことを大切にした名門校の変革/中田英寿の反論がきっかけで自らを見つめ直した指導者…etc

●第3章 土壌 理不尽な指導がなくならない理由
一世を風靡した「スポ根」が生み出したもの/非効率的な練習の代表格は「走り込み」/「精神力」を忍耐に置き換えてしまう風土/人格形成に重きを置いたドイツの育成改革/多くの才能を素知らぬ顔で切り捨てる某名門校の監督…etc

●第4章 新風 「楽しむ」を悪にしない指導者たち
大人数でも練習機会を平等に与えるアイデア/選手との信頼関係の築き方を創意工夫する方法/「指導者はサービス業」の理念を徹底する/ボトムアップの指導法で選手を伸ばす…etc

●第5章 未来 「育成」のあるべき理想像とは?
高校の実態は明らかに「マネージャーズ・ファースト」/育成段階の試合で選手を使うのは指導者の義務/高校の練習事情から見える日本サッカーの伸びしろ…etc
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